1982年(昭和57年)頃に大手ゼネコン約10社が実験して、結果を公開しているので、以降、業界内では二重壁を採用することは原則的になくなったはずでした。しかし残念ながら、一部には二重壁を採用するマンションもいまだに残っているのです。その主な理由は、コスト削減のため、腕の未熟な職人を現場に投入したことです。彼らに戸境壁表面のコンクリートの仕上げを任せた結果、凸凹になったり、ひどいケースでは壁自体が傾いたりすることがあります。
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クロス直貼りでは、その低い精度が露呈してしまいますが、両側を石膏ボードで覆う二重壁ならゴマかすことができるのです。知らずに購入してしまうと、隣の家と音のトラブルが生じるだけでなく、壁の内側に石膏ボードが貼られた分、やや使える面積が狭くなるデメリットも生まれます。パンフレット、物件概要などで「戸境壁はコンクリートにクロス直貼り(一部除く)」と記載されていたら、一部で二重壁がつかわれている可能性もあります。確認してください。ただし、妻側(建物の両サイド)やバルコニー、共用廊下に面した壁は、隣の住戸と接する戸境壁ではありませんから、二重壁でも問題はありません。