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被害の大小は家の古さと大きく関係していた

2011.10.21

一九九五年一月十七日の早朝、阪神地方と淡路島を襲った大地震は、改めて地震のすさまじい破壊力を見せつけました。震度七という激震で被害を受けた建物はおよそ四〇万棟、そのうちの一〇万棟は修復不能な状態だったといわれています。原形をまったくとどめずにガレキの山と化した家々は、まるで空襲のあとを思わせました。何よりも衝撃的だったのは。五五〇〇人を超える命が犠牲になったこと、そして犠牲者の九割近くが倒壊した家の下敷きになって亡くなったということでした。

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本来ならば家族の命を守る器であるはずの家が、反対に家族の命を奪う凶器になってしまったのです。この大震災は、日本の伝統的な木造住宅に対する信頼を大きく揺るがしました。特に被害が目立ったのは在来工法の本造住宅だったからです。震災後のマスコミ報道も、木造住宅への不信感に拍車をかけました。当時の新聞には、「瓦の重みに耐えきれず。古い木造住宅に被害が集中」「揺れに耐えたプレハブ」といった見出しが見受けられます。どの記事にも共通しているのは、在来の木造軸組工法の家は地震に対して弱い、それに対してプレハブの家は強い、という論調です。実際に被災地を見て歩いた人も、ハウスメーカーが建てたと思われるプレハブ住宅が倒れずに建っていたという印象を受けたといいます。本当に在来の木造軸組工法の家は弱かったのでしょうか。実際に被災地を訪れて調査に当たった専門家たちは、そう決めつけることに異議を唱えています。被害の状況を見れば、倒壊した家は確かに木造軸組工法の家が多く、ツーバイフォーやプレハブ工法の家は被害が軽かったことが分かります。しかし、この点だけを取り上げて在来工法がほかの工法に比べて劣っているということはできません。というのは、被害の大小は家の古さと大きく関係していたからです。





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