日本人の都市生活者がとうに失くしたと思っていたコミュニティーは、外国人の目から見れば、まだしっかり残っていたのである。「ムラ意識」は職場や官僚機構、学校などさまざまな集団に持ち込まれた一方で、生活の場にもしみついていた。われわれ日本人は、もっと早く、気づくべきだったのかもしれない。ムラ意識は、良くも悪くもコミュニティーの存立基盤なのだ。そこを直視しなければコミュニティーの回生も絵空事に終わるだろう。
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看護学生は月々十万円の奨学金をNPOから支給されている。半分が学費で残りは生活費だ。寮費や看護実習費は免除されている。彼らの勉強時間は優に十二時間を超える。母国の家族と自分自身のために日本の国家資格を取ろうと一所懸命に学んでいる。その姿は、団地の高齢者だけでなく、日本人の若い世代にも何らかの影響を与えるはずだ。高島平再生プロジェクトは、小さな一歩を踏み出したばかりだが、限りない可能性を秘めている。